『片喰と黄金』第68話(後日譚)「1850〜」感想 冒険者

2023/07/03

片喰と黄金

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『片喰と黄金』第68話(後日譚)「1850〜」の感想です。

カタバミの写真

あらすじ

 アメリアたちのその後の様子がダイジェストで描かれる。アメリアとコナーは農場を経営し、旅の途中で出会った人々との交流も続く。

感想

 後日譚! みたかったものが全て詰まった真・最終回でした。

 冒頭は1866年(旅から27年後)、イリルがアメリアの農場を訪ねてくるところから始まります。イリル!! 第1話でアメリアたちに船代を渡した男性です。現在は再婚して息子もいるようです。当時の思い出はなんというかこう…少し倒錯した感じになっているようで、アメリアが自分の娘かのような言動をとって周囲をドン引きさせていました。実の息子にさえ。とはいえ、イリルはあのひどい状況のアイルランドに残ってなお命を繋いでいたようでなによりです。

 アメリアがまさかのラルフと結婚していました!!!! 本当に驚きました…。あの後もずっとアタックを続けていて、ハッキリ断ろうと会いに来たラルフが19歳のアメリアの姿にハートを射抜かれたようです。この恋は絶対実らないものだと思っていたので本当に驚きました。始まりは冗談のようなアメリアの一目惚れでしたが、想いが届いて本当に良かったです。本当に本当にびっくりしました…。

 中盤は4コマ漫画のダイジェストで仲間たちの様子など。エリ先生&ハイラムは修理業で予想外に儲けてしまい、無事学校を作れたようです。先生といえば道中アメリアたちに勉強を教えていましたが、鉱山にいる間も勉強は続いていたのでしょうか。

 アメリアを始めとした金堀り組はあまり大きく稼ぐことはできなかったようです。三兄弟も世話になった家族へお礼などをしたらほとんどプラマイゼロな状態に。ただ、後々製粉で大忙しになる運命のようです。

 金堀りといえば、ジョン・マンが超久々に登場しました。アメリアたちよりもさらに遅れてとうちゃくしたので、ほとんど金なんてないだろうに不憫な…と思いきやガッツリ金を見つけて無事に日本に返っていきました。ヒエェーッ。全てにおいて超人。ちなみにトサは(トサ本人(猫?)は登場しませんでしたが)農場で違う柄の猫が飼われており、アメリアの元に永住していたみたいです。

 そしてラスト、農場にラスが訪ねてきました。ラス!!!!!!! ウワァー!!!! 「名前を書いてくれ」のシーンは片喰でも屈指の名シーンで大好きです。一番好きかも。まさか、彼まで再登場するなんて…! 彼もあの後自分の人生を見つけることができたようです。

 逆に登場しなかったのが、ワワタシたちポタワトミ族周辺。彼とは100年後に子孫の代で再会しようと話していたので、これで良かったのかもしれません。この後日譚で少佐の「ボクの仕事はまだ続く」という言葉が登場しており、少佐の仕事=原住民たちとのやりとりと考えれば間接的に様子が描かれたと言えるのかもしれません。

 終盤駆け足で最終回も描ききれなかった話があるんだろうな…と思っている中のまさかの子の完璧な後日譚、最高でした。これでもやっぱりかいつまんでのダイジェストですが、これくらいのほうが余韻や想像の余地があって良いのかもしれません。あの極貧のアイルランドから出発したアメリアが、失敗も成功も繰り返しながらポジティブに突き進み続けていけたことが知れて良かったです。最高の後日譚でした。

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