ジャンプGIGA 2022 WINTERネタバレ感想 『ブザーをならせ!!』『善鬼とトゲ吉』『PLAY OF COLOR』イチオシです!

2022/01/16

ジャンプGIGA

t f B! P L

ジャンプGIGA 2022 WINTERのネタバレ感想です。

← 2021 AUTUMN

『善鬼とトゲ吉「登龍坂の巻」』/野々上大二郎

 男子高校生二人組が、『上り坂しかない』奇妙な坂に遭遇する話でした。向き合うと上り坂なのに振り返ると平坦になるその道は、求道者たちの修練スポットになっており(←なぜ…)、進めば進むほど異形の姿に。一人が坂に魅入られて自分を見失ってしまいますが、攻略法(※後ろ向きのまま進む)を見つけたもう一人が迎えに来て無事元に戻って良かった。『1合目』の絶望感が半端なかったです。

『チェンジ!チェンジ!ゾンビ~!』/かみだしゅんいち

 男女高校生が互いに噛み合うことでゾンビになったり人間に戻ったりするラブコメでした。ゾンビ状態でもちょっと自我が残ってる。幸せそうで良かったけど今後大変そう。


『ウィザー』/鈴木陸士

 小説家を目指す青年を木人間になった祖父が見守る話でした。設定がシュール。おじいちゃん、最後は力を使い果たして木に戻った…のかな。

『殺っちゃん』/原作:蟹北小袖 構成:早川洋太郎 作画:おむたついこと

 暗殺諜報員の少女と再教育係の教官の話でした。内通者が教官でびっくり。あと、トイレのくだり3回もやっていて笑ってしまいました。

『家路』/緑水刀

 人の想いが見える男子学生の前に、定期券をなくしたという少女が現れる、という話でした。少女の正体は通り魔に殺された幽霊(?)。びっくりしました。ところで、主人公の少年のキャラデザが漫画『もののがたり』の主人公みたいだなと思いました。目の下の傷とか。

『ネオンヴァンパイア』/TSCR

 現代ヴァンパイアのプレイボーイ青年(?)とオカルト好き少女が、学生失踪事件を追う話でした。背景や服のデザインが独特で書き込まれていてすごいです。

『絵筆とパトス』/中野真輔

 写実主義を信条とする絵画学生の少年が、別の少女の絵に完成を揺さぶられて絵への情熱を取り戻す話でした。絵は時代を超える。

『MISER』 /おせりゆうと

 金のために怪物退治をする女性が、亡き師匠がしたように孤児たちを救う話でした。主人公がパワフルすぎて中盤まで性別がわかりませんでした。

『なんでもない話』/木本ミキ

 地球への隕石衝突目前、偶然出会った女性二人がなんでもない話をして最後の時間を過ごす話でした。こちらも中盤まで性別がわかりませんでした。この世界に何があったんだろう、という引っ張り方が上手で引き込まれました。終わり方が切ない。

『アヤシモン』/賀来ゆうじ

 週刊少年ジャンプ連載作の番外編。姐さんが子供扱いされて不機嫌になる話と、舐められないために服を選ぶ話でした。妥協のチンピラファッション。

『守れ!しゅごまる』/伊原大貴

 週刊少年ジャンプ連載作の番外編。待ち合わせスポットの像を削りすぎて球にしてしまう話でした。完全にGANTZ。さなぎがひどい目に合わなくてよかった。

『ドロンドロロン』/大須賀玄

 週刊少年ジャンプ連載作の番外編。クサナギがテレビ大好きな話でした。どのジャンルの番組でもかぶりつき。

『執事シェードはかたる』/銀堂智

 王女と王女暗殺のために送り込まれた執事の話でした。終盤執事の記憶が混乱しているようで読んでいてこちらもぐんにょりしてきました。結局何が真実なんだろう。

『ハンガーラック』/螺守憶人

 事件に巻き込まれて車椅子生活の少年と、意思を持った強化服の話でした。少年が常に高潔な精神でいて良かったです。強化服がなくても彼ならやり遂げていそう。

『生者の交信』/比名たろう

 生き物の縁のつながりが見える男が、謎の少女と病院の少女のわだかまりを解決する話でした。おじさん、見知らぬ子供に声をかけたり病室にはいったり、怪しまれないのは人徳かな…。ジャンプではあまり見ない落ち着いた雰囲気で良かったです。アフタヌーンっぽい(イメージ)。

『ブザーをならせ!!』/槻慈ヨウ

 心は乙女の巨漢高校生と友達の女子高校生が、不良の抗争に巻き込まれる話でした。少女が正体不明の喧嘩師(?)でびっくりしました。くまっぽいデフォルメやほのぼのシーンが好きです。


『トキワ』/百田稜助

 図書委員の学生と同級生の少年が図書館を守る話でした。普通に魔術書や本じゃないものまで置かれていたり、なかなかファンタジーな蔵書です。ここに勉強しに来る学生たちは一体どこの学校を受験するんだろう。

『≦セブン』/原作:きんりく 作画:だて

 映画好きの青年が、地球侵略にきた宇宙人と映画を通して交流する話でした。宇宙人との交流系の話、必ずと言っていいくらいありますね。あと伝説の殺し屋とか。タイトルのセブンは、額の傷がローマ数字のⅦに似ているからでした。

『スレイヤー』/鍋ヒデアキ

 竜狩り組織の高校生と師匠の女性の話でした。竜はお腹の中が弱点らしいです。丸呑みで腹の中に入るほうが難易度高い気が。

『ホテルサンズリバー』/藤野かちり

 近未来で、寝たきりや重症の患者を電脳世界で世話する青年と患者の少年の話でした。手術が成功したら…の後現実世界の流れ的にだめだったパターンかと思いましたが、ハッピーエンドで良かったです。途中の展開ひっぱりすぎでは。

『人斬りうさぎ』/𠮷川個性

 少女が父のかたきを討つために剣の修行をし、『うさぎ』と呼ばれる白髪赤目の男を倒す話でした。うさぎは集団の名前で、少女自身もうさぎ化。こわい。

『ライフプロロング』/菊光為成

 新たな地球を求めて宇宙に旅立った人類の話でした。肉体乗り換えを繰り返した結果、初代乗組員の記憶が混在することに。ちゃんとしたSFで良かったですが、似ている別人が出たりして分かりづらかったです。

『PLAY OF COLOR』/ミコマコト

 透明人間の女子学生とはぐれ者の男子学生の交流の話でした。少女が好きな絵が男子学生の描いたもので、少女をモデルに絵を描くことに。少女がいきなり塗料をかぶってびっくりしましたが、良い話でした。なんで透明なの?については一切触れませんでした。

『ムーンライトおじさん』/和邇

 新人作家特別ショート読切“月”漫画特集。変質者の男と怯える少女…と見せかけて少女が人狼で男は治療組織の者、という話でした。導入部分の描写が完全に変質者。

『月とロマンス』/赤場遼

 新人作家特別ショート読切“月”漫画特集。ギャルが彼氏の真面目メガネに「月がきれいですね」と言わせたい話でした。この二人、どういう出会い方したのかが気になります。

『シュート・ザ・ムーン』/藤野灰魚

 新人作家特別ショート読切“月”漫画特集。月が地球に落ちてくるのを科学者と狙撃手が食い止める話でした。10年前から準備していたと言っており、言われてみれば昨日今日で落ちてくるものでもないのでちゃんと準備できたんですね。

『Old tiger in the snow』/佐藤タキタロウ

 新人作家特別ショート読切“月”漫画特集。晩年の葛飾北斎の話でした。小説家の友人との話から虎の絵を描くようになったとか。元にした史書があるようですが、話を知らずに読んでもわかりやすくまとまっていて良かったです。

『夜釣りにて』/御岳文太郎

 新人作家特別ショート読切“月”漫画特集。海辺で自暴自棄になっている女性が、たまたまであった釣り少年たちとイカ釣りをして自身を取り戻す話でした。月漫画と言われてイカでてくるのがすごい。


 今回は、「正体はいったい何者なのか…」のようなミステリー・サスペンス要素の強い作品が多い印象でした。ファンタジーやネタ全振り作品は控えめ。読み応えがあって面白い作品ばかりでした。良き。個人的には『ブザーをならせ!!』『善鬼とトゲ吉「登龍坂の巻」』『PLAY OF COLOR』がイチオシです。


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