『片喰と黄金』54話「ネブラスカ③」感想 まーるく収まってる

『片喰と黄金』54話「ネブラスカ③」の感想です。

あらすじ

　三兄弟――長男ユージン、次男エズメ、三男チャド――の馬車を一向に加えて進み、河越えでアメリアがエズメとチャドを置き去りにする。

感想

　三兄弟を連れて先に進む回でした。

　強盗三兄弟の馬車を修理した上で牛の加工など世話を焼き、さらに旅の列に加えました。あくまで移動は自分の馬車ですが、アメリアの配下という位置づけです。アメリアたちの馬車はスーパーオニール号。強そう。オニール家ばんざい！

　三兄弟はユージン、エズメ、チャドという名前ですが、なかなか顔と名前が一致しません。短髪なのが長男ユージン、髪を後ろに流しているのが次男エズメ、前髪をおろしているのがチャドです。三人とも気弱で仲が良く、ある意味完結した関係。似たもの同士すぎて「補い合う」とかでは全然ないけど。

　アメリアが（エリ先生の勧めで）ユージンたちの馬車でワイワイ過ごすなどホンワカした話でしたが、エズメが自分たちは性格をなおすことはできなかったと言うシーンで急に緊張感のある感じに。このいきなりヒヤッとするシーン挟んでくるのドキッとします。

　河に差し掛かり、アメリアがエズメとチャドを置き去りにしました。そもそも河越えって馬車ごと河に突っ込むんですね…車輪届かないと思うけど馬車って浮くのかな？ アメリアはエズメとチャドの何か隠している様子に不信感を覚え、不安材料は不要と置き去りにしたようです。それは建前でちょっとした腹いせのような気もするけど。エズメとチャドはユージンに何を隠しているんだろう。家を出る時の資金の入手方法がちょっと怪しかったかな。

　そういえば、ユージンたちの馬車には番犬デイジーがいました。ブルドッグ…かな？ コナーになついててかわいい。

　河を越えちゃうと三兄弟はいよいよ引き返しづらくなると思うけど、この後どうなるんだろう。

作者さんTwitter

よろしければ先読みも。雨の旅や犬や河。
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— 北野詠一　Kitano Eiichi (@kitanoH_) November 15, 2022