『片喰と黄金』55話「ネブラスカ④」の感想です。
あらすじ
チャドとエズメがユージンに旅資金は家から勝手に持ち出したものだと打ち明け、3人で力を合わせて河を渡り切る。
感想
三兄弟の問題（？）が解決する回でした。
アメリアが、エズメとチャドがユージンに隠し事をしているのを見かねてユージンを拉致しました。自分たちの馬車に乗せて先に渡河。それでも言わなくて良いというユージンにチャドが怒り、隠していた旅資金の出所を打ち明けました。親が出してくれたというのは嘘で、本当は勝手に家のものを売るなどして持ち出したお金だったようです。ユージンも嫌われたくないから怒るのを遠慮していたと打ち明け、無事に仲直り。良かった！
アメリアが三兄弟に気を回したのは、遠慮しあって本心を言わない様子に自分とコナーの姿を重ねたからみたい。もちろん前日に言い負かされた腹いせもありそうだけど。三兄弟を良い人そうだと思ったからこそできる範囲で手助けしてあげた、のかな。押し付けにならないかとかアメリア本人も結構悩んでの行動なので一層優しさを感じます。
今回の一件で軍曹がアメリアを指揮官に足る人物だと認定しました。必要なのは、人を見る目や判断力など。アメリアは優しいものの自分たちの不利益になる場合は切り捨てる判断もできるタイプのはずなので、そこも評価されたみたい。不幸耐性が強すぎて結構ギリギリまで許容しちゃいそうでもあるけど…いまは仲間がいるからそうでもないのかな。あと、単純な知識不足も心配だけど軍曹が良いって言ってるからいいんでしょう！
三兄弟のメインエピソードはこれで終わりかな？ 「自分の家からお金を持ち出しただけ」ってちょっと弱い気もするけど、3話くらい使ったし。しばらくサバイバル旅な回が続くのか、それともその辺はダイジェストで人がいるところまで話が進んだりするのかな。楽しみ。
作者さんTwitter
よろしければ先読みも。渡河！
— 北野詠一 Kitano Eiichi (@kitanoH_) November 29, 2022
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