漫画『幸せカナコの殺し屋生活』7巻感想 殺し屋を続ける理由

2023/03/08

幸せカナコの殺し屋生活

t f B! P L

漫画『幸せカナコの殺し屋生活』7巻(2023年3月8日発売)の感想です。

殺すも愛、殺さぬも愛。ブラック企業のOLからホワイトな殺し屋に転職したカナコが、またひとつ強くなる第七巻!

収録話:95〜110話、おまけ×4本

『幸せカナコの殺し屋生活』若林稔弥 | ツイ4 | 最前線

 アドとのイザコザが決着し、カナコがスランプになる巻でした。

 vsアド、決着。ユイ7が止めに入ったもののアドは止まらず、最終的にカナコがアドを撃ち殺して幕引きとなりました。かつての細美タケシと同じ結末…。(※4巻

 アドは防弾ベストを着ており、出血も描かれていなかったためもしかして生きている?と思いましたが、やっぱり死んでしまったようです。カナコは一体どこを撃ったのかな。ユイと7もアドに撃たれたけど血は出ていなかったので、描かない方針なのかも。今さらかもしれないけど。

 6巻の最後でカナコが桜井を好きだとハッキリ宣言したけど、7巻ではあまり2人の仲に進展はありませんでした。相変わらず小さな動きはあるけど、本当に少しだけ。ただ、アドのことを引きずって…というわけじゃなく、7とのストーリー進展がメインだったからかなと思います。アドのことはもちろん忘れたわけじゃないだろうけどあまり描かれなくて、私的にはそれが良かったです。悲しすぎるので…。

 アド騒動後の展開としては、まずユイがカナコの会社に入りました。桜井からは区別のためにユイが「中途」、カナコはこれまで通り「新人」と呼ばれるみたい。名前で呼んじゃいなよもう! その時はユイだけ名前(苗字)呼び、みたいな展開もありそうだけどw ツンデレめー。

 ユイの入社をきっかけに、カナコがスランプに陥りました。カナコの気配消しは元々これまでの人生で目立たず生きる中で自然に身につけたもので、意識した途端まったく気配が消せなくなってしまいました。これじゃもうただの一般人…。

 7がキヨミを好きだとわかりました。えっそうなの!! あら〜。さらに、キヨミも7のことが好きだとカナコに告白。あらあら〜。てっきり7もキヨミも親愛・慈愛だと思ってたからびっくりしました。いつの間に!

 キヨミが職場の上司からセクハラを受け、7がカナコに殺しを依頼。カナコが殺しへの決意を新たにしてスランプを脱しました。

「真面目な人が真面目に生きられるように闇に消えて戦う」

これがカナコの隠密の新しい原動力になるみたいです。これなら、世の中に理不尽に苦しむ人がいる限り折れずに戦い続けられます。いや、そんな大きい話じゃなくて「依頼人(とカナコの身の回り)」くらいかな。とにかく勘が戻って良かった! 『K』復活!

 この巻の最後で、7がカナコの仕事を監視して何かに気づきました。『K』=カナコって気づかれた…? やっぱりこのまま平穏になんていかないのかな。アドみたいに友達同士で殺し合いなんて悲しい。7は一応身内からの指示で『K』を探している面もあるので、何とか和解できたら良いんだけど。何より完全に一般人のキヨミが巻き込まれて悲しい思いをする展開だけは来ないことを心から祈っています。

 作者の若林稔弥先生が『ぱちん娘』を描いていたので、6巻と7巻は1年4ヶ月くらい間が開きました。単行本が先に出てからWEBで1話ずつ後追い無料公開、という流れなので、次はいつ出るのかわかりません。今年中はもうないのかな…。先が気になって次の巻が待ち遠しいです。

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