『片喰と黄金』第64話「シエラネバダ山脈①」の感想です。
あらすじ
アメリアたちはカリフォルニアの前の最後の関門・シエラネバダ山脈に挑み、ハイラムが何が何でも自分をカリフォルニアに連れて行くよう宣言する。
感想
ハイラムが意地を見せる回でした。
ついに旅がカリフォルニアに後一歩のところまでやってきました。あとは最後の山を越えるだけ! 山に入る前に荷物を減らして準備万端です。思えばここまでも幾度と山を越えてきたはずですが、馬車が通れない道とかなかったのかな。
ハイラムは症状は落ち着いてきたものの、山越えになると軍曹におぶってもらい文字通りお荷物状態に。仲間の中でも良くない考えがめぐり始めますが、そんななかハイラム自身が何が何でも自分を連れていけと仲間に告げることでみんな考えを改めました。一見傲慢で反発を招きそうな口ぶりですが、仲間の人たちはそもそも根の善い人たちなのでこうしてハッキリ言われると「善い思考」の方に切り換える踏ん切りが着くのかもしれません。
そして、この宣言がハイラムなりにアメリアを気遣ったものというのが良かったです。もし足手まといが自主的に「自分を置いていけ」と言う流れができてしまった場合、次にそれを言わされるのは一番弱いアメリア。言われるまで気づきませんでした。ハイラムが仲間たちへの申し訳無さで吐きそうに…笑
改めて前向きになっていざ出発!と思ったらまさかのグリズリーが登場しました。一気に『ゴールデンカムイ』みたいに! 狩猟民かマタギか不死身の人がいてくれたら良かったんだけど、『片喰』じゃそれは望めず。誰も犠牲になりませんように!
作者さんTwitter
よろしければ先読みも。
— 北野詠一 Kitano Eiichi (@kitanoH_) April 18, 2023
片喰と黄金 / 第64話 シエラネバダ山脈① https://t.co/i4Im86giZk
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