『片喰と黄金』38話「ミズーリ❷」の感想です。
片喰と黄金 - 北野詠一 / 第38話 ミズーリ❷ | コミックDAYS
あらすじ
コナーが行き倒れのインディアン少年・ワワタシを介抱する。コナーは、自分が関わるとろくなことにならない、と一度背を向けたものの、思わず体が動いた。さらに、礼を言って去ろうとするワワタシに対し「送る」と提案し、自分で自分の言葉に驚く。
ワワタシは兄の遺品を持っている。その中には、殺した白人軍人の頭皮と髪が含まれる。インディアンは髪を大切なものと考え、「魂」「誇り」と表現する。
コナーたちはポタワトミ族の村に到着する。
感想
コナーがインディアンの少年を助ける話でした。
コナーがワワタシを手当しました。一度無視したのは、やはり自分が関わった相手は不幸になるという考えが未だに消えていないためだと思います。ろくなことにならないというのも「相手にとって」ろくなことにならない、ということかな。自分から行動すると悪いことばかり起こる…コナーが究極の受動型人間になった原因です。
しかし、結局無視できずにワワタシを助けました。やっぱり根の優しさは捨てられません。コナーの場合、優しさという自分の本心を理性で無理やり抑え込もうとしています。この旅でコナーがこの価値観を変えられると良いんだけど…。
ワワタシから教えられ、コナーも「インディアン」というものを知りました。アメリアたちとは違ってインディアン側からの説明ですが、見た限りではワワタシはそれほど偏りのない説明をしたみたいです。賢くて良い子。
ワワタシの兄の遺品の中に、殺した軍人の髪(と頭皮)がありました。軍曹が「頭の皮を剥がれた」と言っていましたが、相手を貶める意図や残虐性からくるものではなく、そういう文化…のようです。獲物を倒した証というか。亡くなったワワタシの兄が大切にしていたことから、兄自身も殺した相手のことを特別に(手強く?)思っていたことが伺えます。
コナーがインディアンの村に到着しました。なにか心境の変化があるのかな。
作者さんTwitter
よろしければ先読みも。お久し振りなコナーが登場します。
— 北野詠一 Kitano Eiichi (@kitanoH_) March 22, 2022
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4/20に7巻が出ます! 移籍後初単行本!ずっと待ってました!!!
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