『竜と勇者と配達人』4巻ネタバレ感想 それぞれの成長

2021/08/09

竜と勇者と配達人

t f B! P L

『竜と勇者と配達人』4巻(2018年12月19日発売)のネタバレ感想です。

← 3巻5巻 →

下っ端ながらもバリバリ働くハーフエルフの吉田は、いまや駅逓局の大きな戦力。その一方で辞職騒ぎに巻き込まれたり、仕事先で運び屋や魔術師と張り合ったりと、面倒ごとも増えているようで……。名もなき仕事人たちの活躍を描くファンタジー物語、盗賊組織の活動の一端も明かされる第4巻!


第21話 人事と労務と配達人

駅逓局で書類の整理中に吉田が辞表を落とし、駅逓局の面々は騒然とする。噂を聞きつけたイノリエが吉田を冒険者ギルドに誘い背中を押す。

翌日、吉田が先輩シゲルドを呼び出す。シゲルドは吉田の話を遮って土下座をし、辞めないように懇願する。吉田はきょとんとし皆の態度がおかしいから何かあったのか聞こうとしただけだと言う。辞表は以前ヤスミディアたちが落としたのを拾って処分できずにいたものだった(5話)。吉田はシゲルドの言動に言質をとったとほくそ笑む。冒険者ギルドではイノリエが歓迎会を開こうと待ちぼうけする。

アイダツィヒ情報局資料

番外編 21.5話

アイダツィヒ情報局資料

第22話 吉田と術師と速達便

吉田が駅逓局の新サービス・速達便の試験配達をする。最後の1件の配達先は魔術師・深緑のオズワール

赤爪のヤスミディア氷結のパキリがオズワールの居所に向かう。二人は八ツ目の指示で魔術師に声をかけて回っており、オズワールはヤスミディア達の師匠・四つ目の兄弟子だった。途中で吉田と遭遇し、出遅れないために吉田を崖下に蹴落とす。

オズワールはヤスミディアたちの勧誘を断るが、八ツ目が生きていると聞き表情を変え、風魔術奥義でヤスミディアたちを叩き出す。オズワールは八ツ目に振り回されたことを恨んでいた。

吉田は逃げるヤスミディアたちと激突し手紙を紛失する。速達便は採算に合わないため延期になる。

中世欧州こじつけコラム…早く、より早く、できれば安く
オマケ漫画

第23話 運び屋と愛と配達人

運び屋 LV17 凶刃のジョーが巨大ミミズに襲われている吉田を助ける。しかし、吉田が駅逓局の人間と聞いて態度を変える。ジョーの所属する運び屋集団ヘルメス衆は駅逓局と対立関係にあった。ジョーは人の心を読む愛犬・ジョンの力で吉田の本性を暴こうと考える。

ジョーは配達先の村で老婆から手紙の代読を頼まれる。快く応じるものの、内容が息子からの金の無心だったため正直に読み上げるか迷う。吉田が影から言葉の読み替えの助け舟を出し窮地を脱する。ジョーは吉田も同じ仕事人としての矜持があると認める。老婆の息子が放蕩者ということは村人全員が知っており、ジョーたちをからかっただけだった。

中世欧州こじつけコラム…せがれの手紙
アイダツィヒ情報局資料

第24話 術師と芸能と販促業務

八ツ目一家が辺境のT城を制圧する。八ツ目は魔術師が凡俗共を支配する世を作ると語る。

ヤスミディアとパキリが八ツ目一家のフロント企業業務の一環でゆるふわマスコットグランプリに出場する。パキリがヤツメウス、ヤスミディアはヤツメディアというキャラクターの着ぐるみを着る。『世知辛い系』がウケて勝ち進むが、決勝で吉田の扮するえきてい君に敗れ準優勝に終わる。二人はそのままヤツメ商会のキャラクター事業部を任される。

中世欧州こじつけコラム…魔術と当局
オマケ漫画

第25話 罠と迷宮と配達人

吉田が配達人Lv15になり、長老・ルドゥンに連れられ仕分け人と一緒にダンジョン特区に行く。アイダツィヒ市内でも記録から抹消された無法地帯で、無数の罠が仕掛けられている。ただ、ダンジョンの流儀に沿って進む限りはよそ者であっても追い返されることはない。ダンジョンは日々変化を続けており、長老は後任になる次世代の駅員にダンジョンを見せるため連れてきた。

吉田と仕分け人が隠し通路を見つける。罠を抜けた先の部屋にはダンジョン特区の支援者の胸像が並んでおり、その中に長老のものもある。長老もダンジョンのロマンに魅せられた一人だった。

中世欧州こじつけコラム…ダンジョンのはなし
オマケ漫画
ダンジョン特区かわら版

第26話 魔術と商いと道を極めし者

ヤスミディアとパキリが八ツ目一家に戻る。八ツ目商会のキャラクター事業部は、キャラクターを増やして自分たちがいなくても回るようにして『卒業』という形にした。

八ツ目が二人に自分の『秘術』を身につけるように言う。秘術とは、体系から外れた魔術の総称。八ツ目一家には痛風魔術師 竜脱毛魔術師 お銀魔王国病魔術師 鯱などの秘術使いが居り、その力で相手を脅すマジカル・シノギを行っていた。

パキリが取り立て中に頭を殴られ意識を失う。パキリは夢の中で亡き師匠・四つ目と話し、四つ目の秘術を授けられる。パキリは目を覚ますと凍れる時クイックタイムで時を止めて窮地を脱する。パキリは術師の地位を上げる交渉のための力として八ツ目一家を利用することを決意する。

中世欧州こじつけコラム…魔術と魔力
オマケ漫画
巻末大河漫画「考証局が征く」
あとがき


吉田が順調にレベルアップし、さらに危険な配達を任されるようになりました。ただし、単純に荒くれ者ばかりの危険地区というわけではなく、どちらかと言うとダンジョン攻略の俊敏性を見込まれたようです。一定時間ボールを避け続けるなど、ちょっとアトラクション感があります。普通に矢とか鉄球とかありますが。そして鉄球を戻すのは人力。

ヤスミン(ヤスミディア)とパキリは敵方ですが、過酷な扱いを受けており魔術師組合にいた頃と大差ないかよりひどい状態です。土王の鈴が壊れたのも二人が逃げられなくするための八ツ目の謀略で、完全にヤクザに使われる下っ端に…。特にパキリが不憫です。ヤスミンは結構取り立てで成果を出しています。

パキリが時間停止の秘術を手に入れました。ただし、初使用で既に吐血しており、かなり身体に負担のかかる術のようです。今後八ツ目に無理をさせられないと良いんだけど。心配です。


← 3巻5巻 →

人気ブログランキングでフォロー

アーカイブ

このブログを検索

Amazonアソシエイト・プログラム

このサイトはAmazonアソシエイト・プログラムの参加者です。当サイトからのリンクを通じて購入される商品により、広告料を得ることがあります。

QooQ