漫画『PPPPPP』1巻(2022年1月4日発売)のネタバレあらすじ感想です。
ピアノを弾くことが大好きな7つ子は、一人を除いてみんな天才だった。月日が経ち、兄弟でたった一人の凡才・ラッキーは、余命2年の母親とピアニストになる約束をするが!? ピアノを巡る奇跡の物語、開演。
あらすじ
第1話 ボンサイラッキー
中学3年生 園田ラッキーは天才ピアニスト 音上楽音の子供の7つ子の1人。しかし、唯一ピアノの才能がなかったため楽音に捨てられ、両親は離婚。きょうだいたちは「6つ子の天才ピアニスト」として活躍する。母 蝶調は持病の悪化で入院し、ラッキーは叔母(母親の妹)の家でこき使われて過ごす。叔母は楽音のファンだったため、離婚した姉を恨んでいた。ラッキーは全ては自分が凡才であるのが悪い、と現状を受け入れていた。
蝶調は強い薬で意識朦朧としていることが多かったが、ある日目覚めるとラッキーをピアニストになるよう諭す。ラッキーには知らされなかったが、蝶調の余命は2年ほどで、ラッキーと話すために薬を減らした。ラッキーは蝶調の言葉に背中を押され、再びピアノと向き合う。
四分谷音楽学校の入学試験、ラッキーは「キラキラ星」で審査員のDADA先生に幼い頃の家族団らんの幻(=ファンタジー)を見せる。ファンタジーが見えたのはDADAだけだったが、ラッキーは無事合格になる。
おまけページ:園田ラッキー身長175cm
第2話 ライフエクスペクタンシー
四分谷音楽学校での授業が始まって程なく、ラッキーは蝶調の余命があと1年だと知る。蝶調にきょうだい7人が揃ってピアノを弾く姿をまた見せたいと考え、ピアニストになりたいと焦る。しかし、現時点でのラッキーの成績は学年最下位だった。
ラッキーの実技は教師 出田英雄/DADAが担当する。ただし、DADAの指導を受けることができるのは学年に1人だけ。弟子候補はもう1人、学年首席 古須亜子がいるためラッキーは弟子の座をかけて課題曲『亡き王女のためのパヴァーヌ』で対決をすることになる。
おまけページ:出田英雄身長180cm
第3話 ダダモンバトル
音上のきょうだいたちは皆ピアノで「ファンタジー」を見せる。一方ラッキーは自分の体験の再現、それも「キラキラ星」だけでしか見せられない。DADAはラッキーに、他の曲でもファンタジーを出せるよう曲の本質を考えるようアドバイスする。
フルスの母は元ピアニストだが、楽音にあらゆるコンクールで負けてから生活が荒れ家は貧乏。フルスは音上を倒し、母を優しかった頃に戻すのが願いだった。
対決当日、ラッキーはフルスのことを思って弾く。フルスの母親の幻が現れ、フルスの頭を撫でる。フルスは願いがかなったと言い、DADAは二人とも弟子にする。
おまけページ:古須亜子身長144cm
第4話 レ
DADAがラッキーとフルスを音楽コンクール鑑賞に連れて行く。コンクールには、音上レイジロウも参加予定だった。DADAは音上と戦う準備として2人にレイジロウの演奏を見せるつもりだった。
ラッキーは会場の外で偶然レイジロウと再会する。レイジロウは以前は人一倍寂しがりだったが、今はどこか刺々しい。ラッキーにピアニストにはなれないと言い放ち、今日の演奏でそれをわからせると宣言する。
おまけページ:音上レイジロウ身長164cm
第5話 タイタン
レイジロウの演奏は観客に夕焼けの幻を見せる。さらに、その夕焼けは巨人の体の一部だった。
DADAがラッキーに、知人のオーディションに参加するよう告げる。それを見ていたレイジロウが、自分もそれに参加すること、もし自分に勝てなければラッキーはピアノをやめることを言い渡す。
第6話 歓喜
新座ワオのオリジナルサウンドトラックオーディションは、予選と本選にわかれる。ラッキーはまず予選の『歓喜の歌』のため、歓喜について考える。
過労で倒れたラッキーを、学生 巻六九が介抱する。ロックはラッキーの境遇を聞き、サボってしまえばいいと言う。
おまけページ:巻六九身長157cm
第7話 喝采
ロックはピアノに対するやる気を失っており、既に留年していて学校も辞めるつもりだという。ロックはラッキーに願いを聞かれ、叶わなかった「喝采」だと答える。
コンクールの日、ラッキーは歓喜の歌でロックに部隊で喝采を受けるファンタジーを見せる。幻は審査員の中では新座ワオにしか届いていない。ワオは、ラッキーを天才ではなくバケモノだと評価する。
おまけページ:レイジロウ・ミーミン・メロリのイラスト
感想
音楽一家で唯一凡才で生まれた少年が、再びピアノに向き合う物語でした。
主人公は天才音楽家の7つ子。ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シで7つ子のようです。ただ、7卵生らしく全員容姿はバラバラ。(少なくとも)1人女の子もいます。凡才だったため捨てられたらしく、どうやら天才に抗う凡才の物語…みたいです。それにしてもラッキーってすごい名前。
PPPPPP、変わったタイトルですが主人公・ラッキーの小さすぎるピアノの音(=ピアニッシシシシシモ)からきているみたいです。病院のお母さんのために弾いているうちに小さく丁寧な音になったとか。
この漫画内では、特に天才ピアニストは「ファンタジー」と呼ばれる幻を観客に見せられるようです。しかも、幻と言っても触れたり飲んだり体験できるとか。すごい。音上の演奏は現実には存在しないものまで自在に視覚化。一方ラッキーは自分が体験したもの限定で、しかも音が小さいため本当に聞かせたい相手or耳が良い一部の人間にしかファンタジーを体験させられません。普通の人からするとただ音が小さい演奏…。
この巻では、音楽学校入学〜最初のきょうだいとの対決開始まで。今後は、きょうだい一人ひとりとの対決で物語が進んでいくのかな。特に復讐というわけでもないので、少し違う気もするけど…。まずは夕焼けの巨人にどう対抗するのか楽しみ。
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