『亜人』17巻(2021年5月7日発売)(最終巻)のネタバレあらすじ感想です。
死なない新生物・亜人にしてテロリストである佐藤は入間基地を占拠し、戦闘機で国内の重要施設に超高速の波状攻撃を仕掛ける! 対亜人特選群と共闘関係を結んだ永井圭は極限状態の中、佐藤に対抗しうる作戦を立案! 下村、田中、秋山、中野らとの共同作戦は佐藤を戦わずして封じ込めるというものだった! 戦火が拡大する入間基地の永井を援護すべく海斗も参戦する! だが、海斗が銃撃されたのを目の当たりにした永井はフラッド現象を発現してしまう。佐藤も同調して大量のIBMが入間基地を埋め尽くした。そして、基地に向かうオグラ・イクヤ博士の口から亜人誕生の瞬間が語られる。入間基地を脱出して国外への逃亡を図る佐藤を足止めするために永井は全力を尽くす。そして、永井と佐藤との因縁の対決についに終止符が打たれる!! すべてが決着する最終巻!!
FILE:79 プロローグ
回想。永井と中野が海に飛び込む準備をする。永井が飛び込みの姿勢を説明するが、中野は聞かずに飛び込む。「即死しない高さ」の飛び込みは気絶の可能性があり、亜人にとっても危険だった。
中野たちは武器が尽き、身を挺してIBMの群れを止める。その時、持続時間が切れIBMたちが崩れて消える。オグラ博士も肩に傷を負ったのみで無事生き残る。
FILE:80 THE ONE
対亜が佐藤に追いつくのは無理だと判断し、撤退の準備を始める。しかし中野は、永井が佐藤を追っているならまだ終わっていないと顔を上げる。
佐藤がヘリ待機場所の対岸に到着する。その時、佐藤の背後に永井が追いつく。
FILE:81 なには なくとも
永井が、これが佐藤に干渉できる最後のチャンスと見定め今の自分に打てる手を思案する。IBMは出せず、道具は何もない。永井の脳裏に中野との飛び込みの記憶がよぎる。
佐藤が永井に気づいて足を止め、永井の最後の勝負を受ける。永井が佐藤に体当りし、一緒に川に落ちる。
FILE:82 旅の終わりに
佐藤のIBMが川に飛び込んでくる。IBMは崩壊する直前、永井に「楽しかったね」と声をかける。
中野たちが永井の元に駆けつけ、永井が気絶した佐藤を抱えて川から上がる。9月16日埼玉県入間市北部、佐藤は確保される。
最終話 つづく限り
対亜が佐藤を特別性の『棺桶』に入れて移送する。
ニュースで佐藤の逮捕が報じられ、さらに戸崎の遺した資料から永井が佐藤確保に協力していたことが世間に伝わる。その後佐藤は死亡したとされ、世間の関心は薄れていく。
事件後の、関係者たちのその後が描かれる。
戸崎は生前、仲間たち全員分の新しい身分を用意していた。その中には田中の物も含まれている。下村が戸崎に頼んでいた。下村は田中に資料を渡し、しばらく一緒に住まわせることにする。
オグラ博士はアメリカの研究施設に戻る。タバコは新たにMEVIUSを愛煙する。
佐藤のテロに加担した高橋たちは、特別施設に勾留される。
海斗と琴吹は出院が決まる。海斗は蘇生したが、亜人になったわけではない。夏の体験を永井からのいい加減にしろという最後通告と受け止め、出院後は働こうと考えている。
秋山は無事家に戻り、妻に迎えられる。
真鍋は平穏に過ごす。
佐藤は極秘施設に隔離され、コールドスリープで『生きるでも死ぬでもない』状態で管理される。その状態で佐藤は老いること無く、設備は200年は稼働が保証されている。
慧理子が退院する。世間の兄への意見が好意的なものに変わったことを喜ぶ。
永井が潜伏先を出発する。事件後、中野の勤める会社に匿われていた。永井は今後、戸崎の用意した身分でまた医者を目指すという。直後に永井が会社のトラックにはねられるが、中野は気にせず別れを告げる。
永井が蘇生し、立ち上がる。
永井「まだまだコレからだ」
永井「行くぞ!」
最終巻、佐藤との戦いに無事決着が付きました。もうどうやっても倒せそうになかった佐藤ですが、最後の最後は高所からの着水気絶を狙ったほぼ運任せで勝利。永井の執念が実を結びました。
その後佐藤はどこかに死なない程度に冷凍保存されているみたいです。アニメだと決着後の移送中に爆発→第2ステージスタートだ!みたいな展開でしたが、原作のこちらは一応完全無力化出来ていて良かった。
人間たちは皆日常に戻りました。戸崎は会見の後やっぱり息を引き取っていたみたいです。最後まで立派でした。一方亜人たちは、中野と秋山以外は戸崎の用意した新しい身分で生活を始めるみたいです。永井も『永井』ではなくなります。新しい名前は出ませんでしたが。でも中身はやっぱり『永井圭』です。唯一一切登場しなかった奥山だけが気になります。
最後の最後、永井が轢かれて笑ってしまいました。人生で2度もトラックに轢かれるなんて相当です。何があっても彼は変わらず突き進み続けることでしょう。良い最終回でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿