『片喰と黄金』28話「セントルイス④」の感想です。
片喰と黄金 - 北野詠一 / 第28話 セントルイス④ | コミックDAYS
あらすじ
ラルフがコレラを発症し、隔離されて治療を受ける。アメリアがイザヤに、ラルフを元気付けるためイザヤの絵を持っていくことを提案する。
イザヤが絵を見ながら回想する。旅に出て、雄大な自然を前にしてイザヤの心は生まれて初めて揺れ動き生を実感した。イザヤは同時に、そうまでしないと生きられない自分に絶望した。
感想
イザヤの過去回でした。あまり大きく感情を出さないイザヤが、心から感動して涙を流しています。ラルフが倒れても、両親の死にも全く同時ないイザヤの心を動かすことができたのは自然の風景。自然の「良さ」がイザヤの無感情を超えるほどだったのか、あるいはもしかしたらイザヤは「人間に対する感情」だけが特に希薄なのかもしれません。
コレラを発症したラルフは大丈夫でしょうか。この時代はまだ治療法が確立していないようで、受けているのは痛みを和らげる目的の対処療法のみ。しかも、現代からみれば危険な瀉血まで…。
- 瀉血
- 体内の悪いものを抜くために血を抜く『治療法』
- 瀉血 - Wikipedia
作者さんは、キャラクターにマスクをさせないなど時代考証に則った描写に気を配っています。読んでいる方はハラハラする…。
キャラが危ない!!と危険な行動をとらせないようにしてしまう。罹ったら困るので…
— 北野詠一 Kitano Eiichi (@kitanoH_) November 2, 2021
医療ってものすごい進歩したなあ、と実感することが多かった回です。
あーーーまずいこの場合それやったらダメ!と思いながら「瀉血した」と書きました。
作者さんTwitter
『片喰と黄金』 移籍連載始まりました!ということで一週間限定、先読み以外全話無料!!この機会にたくさんの方に読んでいただきたい!よろしくお願いいたします!ミニ色紙プレゼント企画もあり。こちらは1話目のリンク。 https://t.co/uRP0OXH9oG pic.twitter.com/olQlh5azil
— 北野詠一 Kitano Eiichi (@kitanoH_) October 19, 2021
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