『片喰と黄金』28話「セントルイス④」感想 イザヤの心を動かすもの

2021/11/27

片喰と黄金

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『片喰と黄金』28話「セントルイス④」の感想です。

カタバミの写真

片喰と黄金 - 北野詠一 / 第28話 セントルイス④ | コミックDAYS

あらすじ

 ラルフがコレラを発症し、隔離されて治療を受ける。アメリアイザヤに、ラルフを元気付けるためイザヤの絵を持っていくことを提案する。

 イザヤが絵を見ながら回想する。旅に出て、雄大な自然を前にしてイザヤの心は生まれて初めて揺れ動き生を実感した。イザヤは同時に、そうまでしないと生きられない自分に絶望した。

感想

 イザヤの過去回でした。あまり大きく感情を出さないイザヤが、心から感動して涙を流しています。ラルフが倒れても、両親の死にも全く同時ないイザヤの心を動かすことができたのは自然の風景。自然の「良さ」がイザヤの無感情を超えるほどだったのか、あるいはもしかしたらイザヤは「人間に対する感情」だけが特に希薄なのかもしれません。

 コレラを発症したラルフは大丈夫でしょうか。この時代はまだ治療法が確立していないようで、受けているのは痛みを和らげる目的の対処療法のみ。しかも、現代からみれば危険な瀉血しゃけつまで…。

瀉血
体内の悪いものを抜くために血を抜く『治療法』
瀉血 - Wikipedia

作者さんは、キャラクターにマスクをさせないなど時代考証に則った描写に気を配っています。読んでいる方はハラハラする…。

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