『片喰と黄金』1巻感想 飢饉のアイルランドから黄金を求めてアメリカへ

2021/11/04

片喰と黄金

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『片喰と黄金』1巻の感想です。

カタバミの写真

第1話「アイルランド」

『片喰と黄金』1話「アイルランド」感想

第2話「大西洋」

『片喰と黄金』2話「大西洋」感想

第3話「ニューヨーク①」

『片喰と黄金』3話「ニューヨーク①」感想

第4話「ニューヨーク②」

『片喰と黄金』4話「ニューヨーク②」感想

巻末おまけ 天国の門の前で雑談をする

 ダラ・マリー(偽)カイル・ボウエンがこたつに入りながら本編の補足をする。大飢饉の話、移民の話、ホテルの話。ただし、どれも諸説ある。

ダラ・マリー(偽)
アメリアたちがアメリカに渡る船の中で出会った少年。第2話に登場。回帰熱で命を落とした
カイル・ボウエン
コナーの弟。第1話に登場。名前はここが初出。アメリアの命をつなぐため、自ら命を断ってスープの具になった

カバー裏

 2018年のコーブで記念写真を撮るアメリアとダラ/それを撮影しているコナー

感想

 アイリッシュの少女(主人)と少年(従僕)が黄金を目指してアメリカに渡る物語でした。

 時は1949年、アイルランドは大飢饉&アメリカゴールドラッシュの年です。黄金が見つかったのは前年の1948年で、49年に黄金を目指した人たちを「フォーティナイナー」と言うそうです。

 時代背景や主人公たちの境遇はかなり重たいですが、本人たちがそれとは真逆のポジティブ・朗らかでいるのが特徴的です。毎回ギャグシーンもあって面白いです。本筋はいたって真面目に進んでいるのに、ギャグがあっても気にならなくてバランスが絶妙。

 単行本のおまけでは、本編の補足情報が書かれていました。かなりしっかり調べられているようで、カバー裏からしてたぶん取材旅行にも行かれているようです。

 ジャンルはなんと言えば良いのかわかりませんが(歴史もの…?)、読んでいて引き込まれる作品です。アメリアたちが幸せになりますように!

作者さんの1巻分のTwitter絵まとめ

#片喰と黄金 1巻の分の落書き類 - 北野詠一のイラスト - pixiv

 巻でまとめてくれるのとても助かります! 過去作品のキャラクターもちらほらいますね。空手漫画だったみたい。

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