『片喰と黄金』10話「ボルチモア①」の感想です。
あらすじ
アメリアたちはボルチモアに到着し、マイルスたちとはここで別れてダラの手紙の差出人 レイノルズ家を訪ねる。アメリアは手紙を「瀕死の本物のダラから譲り受けた」と説明するつもりだった。しかし、レイノルズ夫婦に出迎えられ口をついて出たのは別の言葉だった。
アメリア
「私はダラさんの遺体から手紙とお金を盗みました」
ダラはレイノルズ家の娘婿だった。レイノルズ夫婦は激しい怒りを見せるが、「同じアイリッシュのみすぼらしい子供を寒空の下に放り出す真似はしない」とアメリアとコナーに5日間の滞在を許可する。
翌日からコナーは宿泊費代わりに仕事の手伝いに連れて行かれ、アメリアが一人で旅支度のために路上でマッサージをし、代わりに不用品を譲ってもらう。
レイノルズ夫妻はアメリアとコナーの実直さとアイルランドの危機的状況から、自分達の行動は八つ当たりだったと考えを改める。5日目の朝、レイノルズ夫妻がアメリアとコナーが出発しようとするのを引き止める。
感想
ボルチモアに滞在する話でした。
旅の目標地点の一つ、ボルチモアに到着しました。ここでダラの家族から支援を受ける算段でしたが、アメリアが急に謝罪する方針変更。それも、ダラ(偽)から譲られたことは伏せて自分達が盗んだということに。夫婦の気持ちを汲む一方、亡くなったダラ(偽)に憎悪をむけて欲しくもなかったようです。何で貧困を極めたこの状況でそこまでできるんだろう…。
アメリアが一人で旅支度をしていました。アメリカに来て初?の単独行動。マッサージの腕はかなりのもののようで、数日の間に地域の人気者になっていました。不用品とはいえある程度道具も揃ってきたようです。初めてのトウモロコシも実食。アイルランド人的にはジャガイモみたいな立ち位置に感じるようです。
滞在最終日、レイノルズ夫妻がアメリアとコナーを引き止めました。元々何かあって5日間と言っていましたが、一体何があるんだろう。この日は一緒に過ごしたくない、と言っていたので娘さんの命日とか…?
作者さん振り返り
【振り返り】ボルチモアも当時アメリカ何番目かの大都市なのですが、先に巨大都市ニューヨークを見てしまっているのであんまり「都会!」という反応させられない。
— 北野詠一 Kitano Eiichi (@kitanoH_) November 3, 2021
「第10話 ボルチモア① | 片喰と黄金」 https://t.co/77jIFcLJwD
この10話で出てきたトウモロコシパンを作った記録です。https://t.co/ird3PoyJH1
— 北野詠一 Kitano Eiichi (@kitanoH_) November 3, 2021
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