『片喰と黄金』3巻の感想です。
第10話「ボルチモア①」
第11話「ボルチモア②」
第12話「グレートフォールズ①」
第13話「グレートフォールズ②」
第14話「B&O鉄道①」
巻末おまけ 天国の門の前で雑談をする 3巻
ダラ・マリー(偽)とカイル・ボウエンがこたつに入りながら本編の補足をする。セントパトリックデーなどのアイリッシュ文化、旅の道具、登場人物の名前の発音について。ノラも登場する。
- ダラ・マリー(偽)
- アメリアたちがアメリカに渡る船の中で出会った少年。第2話に登場。アメリカの地を踏むことなく船内で命を落とした
- カイル・ボウエン
- コナーの弟。第1話に登場。アメリアの命をつなぐために自分を犠牲にした
- ノラ
- コナーの恋人だった女性。14話に登場
カバー裏
2018年のボルチモアで記念写真を撮るアメリアとマイルス/それを撮影しているコナーと、興味なさそうなオーウェンとネイト。
感想
アメリアとコナーがダラの手紙の差出人に会い、絵かきのイザヤが旅に加わる巻でした。
アメリカでのほぼ唯一のつてである、ダラの手紙の差出人を頼りにいったアメリアたち。当初の予定のようには行きませんでしたが、結果として懐かしい故郷アイルランドを思い出すことのできる滞在になって本当に良かった。ほぼ無一文のひどい旅ですが、なんだかんだ要所要所の滞在先ではちゃんとしたものを食べられています。その分普段は草の汁とか吸っているみたいだけど…。
アメリアたちはこれまではいきあたりばったりの運で進んできましたが、ここで新しい旅の仲間と当面の旅プランを得ました。当面は飢えを凌げそう。アイルランドでは飢えて死を待つばかりだったことを考えれば、大きな進歩です。ただ、イザヤが「(期待を)裏切ったら殺す」気満々なので、死のリスクがより明確になった気もします。イザヤならたぶん本当にやる。
この巻では、コナーの内面にも少し触れられていました。従順なのは元々の性格もあるとは思いますが、周囲の人を亡くして心が疲れてしまったのも理由の一つのようです。…1話冒頭のところでもしアメリア助からなかったらもう立ち直れなかったんじゃ……代わりにカイルが犠牲になっていますが。この旅の中でコナーの心の変化もあるのかな。頑張ってコナー!
イザヤを筆頭に、2巻の最後(9話)に登場したキャラクターたちが少しずつ出始めました。1巻に1グループくらいのペースかな? おかっぱ頭の人が気になっています。楽しみ。
作者さんの3巻分のTwitter絵まとめ
#片喰と黄金 3巻の分の落描き類 - 北野詠一のイラスト - pixiv
おっきいトサ…!
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