『片喰と黄金』手引「わがままなひと」の感想です。
あらすじ
アメリアがコナーの弟・カイルを回想する。
感想
カイルの過去回でした。
コナーの弟・カイル視点の、カイルがボウエン家に来てから最期にアメリアの糧になるまでの過去話。ようやくカイルの顔がはっきり登場しました。
カイルは元々ボウエン家(コナーの家)の親戚の家の養子で血のつながりはないようです。親戚の家からさらにボウエン家に養子、というか身売りされました。かわいそう。親戚の家は祖父の代にオニール家(アメリアの家)の従僕関係が嫌で逃げ出した家系らしいです。奴隷じゃないですが、アイルランドでもこの時代はこういうことがあったんですね。
カイルは幸せな生活を送っていましたが、飢饉が始まったときに農場から逃げ出してしまったみたいです。そんな状況でも明るく朗らかでいられるアメリアをまともじゃないと感じたため。アメリアは家長意識が強すぎるから。。。
最終的に家が好きだった気持ちに気づいて戻り、第1話冒頭の出来事になったみたい。カイルこんなに良いキャラなのに悲しい。。。カイル1人だけなら日雇い労働でしのげていたみたいだけど、カイルとコナーが働いてなんとかする方法はなかったのかな。あの時点でアメリアは数日昏睡状態だったので他に手はなかったかもしれないけど。黄金の情報がカイルの最初で最後のわがままというのとても良かったです。
作者さん振り返り
【振り返り】初期に作った一話目をリメイクしたものです。単行本は構成の関係で5巻さいごに収録してもらいましたが、雑誌では21話の後の掲載でした。
— 北野詠一 Kitano Eiichi (@kitanoH_) November 17, 2021
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